\ギター担当スタッフいち推しアイテム/T.S factory 151A 「3Coilピックアップ」搭載モデル!

\ギター担当スタッフいち推しアイテム/ T.S factory 151A 「3Coilピックアップ」搭載モデル!

最終更新日:2025.05.06

\ギター担当スタッフいち推しアイテム/T.S factory 151A 「3Coilピックアップ」搭載モデル!

UPDATE:2025.05.03

「3Coilピックアップ」を搭載したギター・ベースを製作しているのは、知る人ぞ知る、プロ御用達の修理工房「T.S Factory」。

「T.S Factory」 は、1995年より業者専門の修理工房からスタートし、ギター・ベース本体はもちろん、エフェクターやアンプにまで対応できる、全国的に見ても極めて稀な修理技術を持つ工房です。

そんな職人集団が、長年の経験で培ったノウハウを活かして製作するギターが「151A」シリーズです。

シリーズ名の「151A」には、「一期一会」という意味が込められています。
その名の通り、その時々にある素材や出したい音、作りたい物のインスピレーションを活かし、その都度ワンオフで製作しています。
さらに驚くべきは、理想のサウンドのために、ピックアップまでもオリジナルで製作し、搭載しまうことさえあります。

BIGBOSSお茶の水駅前店では、オリジナルモデルギターの展開をはじめ、T.S factoryとタッグを組んだコラボレーションモデルの製作など、様々なプロジェクトを実施しています。

そこで今回、「151A」シリーズの中でも、見た目からもインパクト抜群の個性を放つ「3Coilピックアップ」搭載モデルをご紹介いたします!

音や個性の幅を広げるためにたどり着いた「3Coil ピックアップ」

■「3Coil ピックアップ」に関して

ハムバッカーピックアップは構造上、ハムノイズを打ち消す際に高域が圧縮(コンプレッション)されるため、シングルコイルピックアップに比べて音抜けが良くありません。
また、タップスイッチなどでシングルコイルピックアップ風の音を音を出そうとしても、全く違う弱い音が出力されてしまいます。

この問題を解決するには、「シングルコイルピックアップ構造のコイルを使い、ハムバッカーとシングルコイルピックアップ両方の音を出せばよい。」という、シンプルながら本質的な発想にたどり着きました。

まず、ハムバッカーのボビンと同じ寸法でシングルコイルピックアップを製作。反転したものと2個並べてハムバッカー構造にし、検証を進めました。

その結果、通常はハムバッカーピックアップとして機能しつつ、ノイズや広域の圧縮が軽減され、音抜けもシングルコイルピックアップに匹敵する明瞭さを実現。もちろんシングル時は、シングルコイルピックアップそのものの音を再現することに成功しました。

これで問題は解決されたのですが、単に「良い音がする」だけでは物足りず、更に音の幅や個性を求めた結果、この「3Coil」にたどり着いたのです。

なお、「3Coil」ピックアップは、それぞれに太さの異なるワイヤー(#42、#43、#44)や、種類(HFV、PE、Poly)を使い分けています。さらに、それらの組み合わせにも工夫を凝らし、非常に多彩な音色を再現できるようになっています。

■狙っているサウンドの推察

なるほど。独創的な「3Coil」ピックアップはこうして誕生したんですね!

ところで、「3Coil」ピックアップでは、ワイヤーの太さや種類を使い分けているという事ですが、その組み合わせから、どんなサウンドを狙っているのかを、私なりに推察してみました。

例えば、151A-Humanity TYPE1.0 Korina 3Coil 2024 #010 (Natural) のピックアップは、

Front STP90 2Ceramic Magnet #43PE(Single Type P90)
Rear 3Coil 42SPN-Red(S)/42SPN-Red(N)/44Poly(S) AL5

 

となっています。

フロントピックアップの「STP90 2Ceramic Magnet #43PE」は、

#43ゲージ × PE ・定番の#42より細い#43ゲージ → 巻き数が多くなり、中域に厚み+やや出力高め。
・PEはややブライトなトーンになる傾向 → 高域もシャキッと残る。
2つのセラミックマグネット ・セラミックはアルニコより磁力が強く、タイトでパワフル、エッジのある音。
・P90らしい太さを保ちつつ、モダンな立ち上がりと鋭さを狙っている。

 

これはP90らしいふくよかさとタイトでブライトなキャラクターを狙っている感じですね。前に出るクリーン~クランチで活躍しそうです。

そして「3Coil」は、

42SPN-Red(S) ・初期フェンダーやP.A.Fなどにも使われていたというワイヤー。
・シングルなら明るく明瞭、ハムバッカーでは甘く枯れたトーン。ビンテージギターのサウンドになりやすい。
42SPN-Red(N) ・上記ピックアップとセット。
44Poly(S)

・細めなワイヤーの#44→コイルターン数を稼ぐことが出来る。ハイゲインで厚みのあるサウンドになる傾向。

アルニコ5 マグネット

・磁力は強め。
・セラミックよりもナチュラル。温かみのある豊かな音。

 

フロントはシャープさと太さを併せ持つモダンP90サウンド。リアの「3Coil」の組み合わせで、抜けの良いビンテージ・ハムバッカーサウンド、モダン・ハイゲインの厚みとパワー、そしてシングルコイルの繊細さを自在に切り替えが可能。これらをコリーナ材と組み合わるあたり、通好みな一本を狙っていると推察されます。実にユニークなギターですね!!

では、この多彩な音作りを可能とするコントロールについて、次で詳しくご説明します!

■「3Coil Circuit」の説明

3Coil ピックアップをコントロールする「3Coil Circuit」。
ここでは 151A-Humanity のコントロールを例にして解説していきます。
ギターのモデルやベースによってスイッチの形状は異なりますが、コントロールできる内容は同じです。

1「3way Pickup Selector」 (Volume寄りのレバースイッチ)
Front PU , MIX , Rear PU (3Coil) の選択を行います。
Rear の 3Coil は、後述する「5way Selector for 3Coil」と「3way Rotary Selector for 3Coil」にて選択しているコイルから音が出ます。

2「5way Selector for 3Coil」
3Coil を一般的な ST タイプの 5way と同じように動作させます。
Coil② は逆磁性で、Position2 と Position4 の時にはハーフトーンサウンドとなります。
このスイッチは、次の「3way Rotary Selector for 3Coil」が Position1 の時に有効となります。

3「3way Rotary Selector for 3Coil」
「5way Selector for 3Coil」でどんなポジションを選択していても、強制的にハムバッカーサウンドにする事が出来るスイッチ。
ハムバッカーは Position2(Coil①+②) と Position3(Coil②+③) の2パターンを選ぶことができ、音の厚みや抜け感を使い分けることが出来るようになっています。

4「Mini Switch Blender for 3Coil」
「3way Rotary Selector for 3Coil」で Coil①(③) を選択している時に ON にすると、Coil③(①) がブレンドされるスイッチです。
「5way Selector for 3Coil」でハーフトーンサウンドを選択している時や、「3way Rotary Selector for 3Coil」で強制ハムバッカーのポジションにしている時には、3Coil 全てを鳴らすことも可能です!

一読すると複雑に感じますが、実際に手に取ってみると、操作性を考慮した使いやすい配置となっており、慣れていくうちに、演奏中でもストレスなく欲しいサウンドに切り替えることができました。

151A-MO 3Coil Circuit

Bass 3 Coil Circuit

「3Coilピックアップ」搭載モデル 取り扱い商品一覧

手元の操作だけで作り出せる様々なサウンドの可能性。この機会に是非ご検討ください。

T.S factory 151A-Humanity TYPE1.0 Korina 3Coil 2024 #010 (Natural)

T.S factory 151A-MO #024 (Natural)

T.S factory 151A-MO EB 2024/05#007 (Sonic Blue)

T.S factory 151A-MO EB 3Coil (3TS)

全ての T.S factory 取り扱い商品一覧

「3Coil ピックアップ」搭載モデル以外にも、個性豊かなモデルをお取り扱いいたしております。あなたに刺さる「一期一会」のギターをこちらからお楽しみください。

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