VEROCITY Effects Pedalsの魅力と進化に迫る

VEROCITY Effects Pedalsの魅力と進化に迫る

Updated: 2025.04.16

Created: 2025.04.15

2014年に設立されたVEROCITY Effects Pedalsは、翌2015年から本格的な販売をスタートして以降、瞬く間に人気ブランドへと成長を遂げました。

その背景には、ブランドが掲げる明確なコンセプト「コンパクトエフェクターでリアルアンプのサウンドを再現する」という設計思想があります。

国内工房にて1台1台ハンドビルドされる丁寧な製品づくりと、大型アンプさながらのサウンドパフォーマンスを可能にする独自技術は、ライブやレコーディングといったシビアな現場でも高く評価され、プロ・アマ問わず多くのギタリストを魅了し続けています。

今回は、ここまでの人気を獲得し、信頼を集めるVEROCITY Effects Pedalsの魅力に迫ります。
また、近年進化を遂げた内部構造について、代表兼ビルダーの大本氏へインタビューを実施。

ギタリスト必見の内容となっています。
ぜひ最後までご覧ください。

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https://bigboss.jp/products-verocity-effects-pedals/

圧倒的なサウンドクオリティと、プレイヤーのニーズを細やかに汲み取った製品設計

数あるエフェクターブランドの中でも、いま最も注目を集めている存在のひとつ「VEROCITY Effects Pedals」。
ここまでの人気を獲得し、プロ・アマ問わず多くのギタリストから支持される魅力はどこにあるのでしょうか?

その答えは、リアルアンプのサウンドをペダルサイズで実現したVEROCITY Effects Pedalsの革新性にあります。

■VEROCITY Effects Pedalsの主な特徴

VEROCITY Effects Pedalsは、ただの“音の良いペダル”にとどまらない、まさに“次世代型エフェクター”の名にふさわしいブランドです。
多くのギタリストから厚い信頼を集めている理由は、以下の特徴にあります。

  • 著名アンプの回路を元にした独自基盤
    デジタルシミュレートでは再現しきれないリアルなサウンドを追求。チューブ回路をFETで置き換えた独自設計により、実機に迫るパフォーマンスを再現しています。

  • ドライブペダルにもプリアンプにも対応
    多彩なシステムに柔軟に対応可能。シンプルなボード構成から本格的なプリアンプ用途まで、あらゆるシーンで活躍します。

  • コンパクトデザイン
    プリアンプ機能を搭載しながらも、一般的なエフェクターサイズを実現。理想のアンプサウンドを、手のひらサイズで持ち運べます。

  • 9V駆動でボード組み込みも簡単
    一般的なペダル同様9Vで稼働するので、運用中のボードシステムへの組み込みも容易に行えます。

重たいアンプを持ち運ばずとも、リアルなアンプサウンドで演奏したい。——そんなギタリストの想いに応えるのが、VEROCITY Effects Pedalsです。

■試奏動画

XTC-B2-PLUS

Bogner Ecstasy 101Bの2ch 3chモードをエミュレートした「XTC-B2-PLUS」。
最新の「VERO to PCB」仕様。PCBについては、次の「VEROCITY Effects Pedalsの進化」で詳しく解説いたします!

RDL-DV

Randall Diavloのプリアンプ部をエミュレートした「RDL-DV」。
シンプルにハイゲイン・ディストーションペダルとして使用しても素晴らしいサウンドです!

「VERO Borad」から「VERO to PCB」へ

2015年の発売以降、多くのプレイヤーを支えてきたVEROCITY Effects Pedalsですが、サウンドの中枢を担うオリジナル基盤「VERO Borad」「VERO to PCB」へ仕様変更され、各モデルサウンドのみならず性能までも更なる進化を遂げています。

ここでは、その大きな要因の一つとなった「VERO to PCB」について迫ります。

■PCB化に至った経緯

約2年半程前より「VERO to PCB」仕様へアップデートが図られたVEROCITY Effects Pedalsのラインナップですが、今回改めてこの件について代表でビルダーである大本氏にお伺いしました。

 

Q1:「アンプの回路をコンパクトエフェクターのサイズで再現する」と言うコンセプトを再現するべく採用していた「VERO Borad」から「VERO to PCB」へ仕様変更するに至った経緯をお聞かせいただけますか?

大本氏:新機種の製作やユーザーの希望を叶えるために、PCB化への流れは自然と生まれました。まずは既存の限られた機種のPCB化から始め、数度のリプロダクションを経た結果、品質差を感じる事が無くなったため、全機種での採用となりました。

特に最新の仕様においては、PCB化により基板がしっかりと内部固定されるようになりました。これにより、各機種に搭載されたトリマー及び内部modスライドスイッチも、以前の仕様より多く追加することが可能となりました。また、トリマー及び内部modスライドスイッチには、気軽にアクセスすることが可能です。

これらの内部modスライドスイッチは、真空管アンプ実機では感電の恐れゆえに内部搭載が不可であり、触れることもできない部分となります。エフェクター電圧で動作するVEROCITYによるエミュレーションでは、気軽に変更可能となっています。

また、*Hammond A-sizeによる世界最小とも言えるアナログエミュレーターを制作する事に成功しました。
ペダルボードのスペースを更に生かす事が可能となります。

(*Hammond A-size=世界中の電子機器メーカーやDIYビルダーに愛用されている電子部品・筐体メーカーHammond社が製造する小型のアルミケース。Hammond A-sizeのエミュレーターは、現在 Rev.F-A / FRD-A / XTC-A / VH34-A / FTR-A / 13-CLA の6機種がラインナップされています。)

 

Q2.メイン基板の仕様を改めるにあたり気を付けられた点はありましたか?特にサウンドが気になられる方は多かったと思われます。

大本氏:私も当初は、P to Pやハンドワイヤリングに対する信仰はありました。
長い期間、VERO Boardによる製作を行っていたこともあり、PCB化については「サウンドが改悪されてしまうのではないか」という懸念を抱きつつ取り組んでみたところ、ボード上のワイヤリングやP to P以上に、搭載されているFETおよび抵抗やコンデンサ等の素子が持つ音色や、基板のレイアウトの方が回路においては最重要であることを、PCBに移行してからも再認識できました。

長年のVERO Board時代に培ったパーツの選別を、ハンドメイドにて引き継ぐことで、一個体毎の調整が同様に施された個体が出荷されています。
また、PCB化によって一度に大量生産を行うような外部委託は行わず、一点一点ハンドメイドにて製作され、完成時には私自身の試奏によって、細部までチェックおよび調整を行い、出荷しています。


Q3.個人的にはサウンドの差異を感じず、PCB化に伴い追加されたさまざまな機能が、ユーザーにとってより好みの使用方法やサウンドを実現するための大きな恩恵になったと感じています。
PCB化に際して、これらの追加機能についてはすでにアイデアがあったのでしょうか?

大本氏:PCB化において、VERO Board仕様と比べて優劣は感じられないというユーザーフィードバックを多数頂いています。
むしろ、旧仕様の復刻について、もっと多くのお問い合わせが来ると思っていましたが、現状ではPCB化を問題なく受け入れて頂いている印象となります。一部のユーザー様に至っては、VERO to PCB仕様の同機種を買い替えたり、買い足したりして頂いた事もございます。

私もそうでしたが、一部の方は生基板の優位性についての先入観の部分が大きいかと思います。
私の所感では、PCB化=「工場での大量生産」「演奏による検品が行われない」という、いわゆる大量生産製品のイメージを持たれるのではないかと思っています。
しかし、VERO to PCB仕様のVEROCITY Effects Pedalsは、設計から製作、検品、試奏に至るまで、すべてにおいてビルダーの手で一点ずつ行われているため、これまでと同様ブティックペダルであることに変わりありません。

追加機能の発想については、VEROCITY設立時から持っていました。
VERO to PCB化により、様々な追加機能をペダル上のコントロール及び内部に搭載し、一つのペダルでありながら無限の可能性を引き出せる様な造りを更に目指す事が可能となりました。

ALT機能(Adjustable Lead Trimmer)というB2モデルの主要モデル及び最新仕様のVEROTwinモデルに搭載されている機能については、正にVERO to PCBによる大きな追加機能と言えるでしょう。
単なるGain Boostやチャンネル切替に留まらず、音量可変をプリセット出来る機能を小型筐体で搭載出来た事はライブやリハーサルでかなり役立ちます。
(☆ALTオフ時には一切の信号の変更が行われません。)

VEROTwin Premiumでは、ES仕様(外部スイッチによるリモートオプション)をクリーンが片側に搭載された機種に限られますが、殆どの組合せにおいて外部切替が可能となりました。
PCB化により、高速なリレーの搭載が可能となった為、初期の機械式の切替よりも速く、切替時に発生するポップノイズも軽減されています。

 

Q4.現在も精力的に新しい製品発表、アップデートが行われていますが、今後も新機種の追加の予定されていますか?

大本氏:VERO to PCB化により、VERO Boardでは今まで着手する事の出来なかった機種がウェイティングリストに沢山記載されています。
既存機種のアップデートや特別版についても並行して行っていきます。

昨今オールインワンのデジタルプロセッサが全盛となってきている印象がありますが、VEROCITYアナログエミュレーションならではのメリットが多数ございます。

  • アナログならではの遅れも無くリアルタイムに得られる操作性、電源を入れてから待たずに演奏が可能。
  • 一般的なセンターマイナスのDC9Vでの省電流設計及び軽量で堅牢な造り。
  • エフェクター又はプリアンプとしての使用が可能。(主要機種にて半挿機能は健在)
  • ほぼ実機と同じ回路を搭載し操作できるトーンコントロール。
  • 歪んでいながらもギターのボリュームを絞った時に得られるクランチ~クリーン。
  • 実機では危険で触る事の出来ない内部modコントロールスイッチを各機種に合わせて搭載。

上記の様な利点を持ち合わせております。

真空管をFETに置き換えたという文言だけで、VEROCITYは長い年月を経てきたわけでは無いと確信しています。
私自身も実際のリハーサルやライブステージを通じ、また様々なギタリストが実際に使用している事で、単なる実機の代替に留まらないと感じています。

今後とも、使用機材の選択肢の中に”VEROCITY”をどうぞよろしくお願いします!

■PCB化によるアップデート内容の紹介

PCB化に伴い、様々な機能を追加する事が可能となったVEROCITY Effects Pedalsラインナップの中で、PCB化を機に大幅なアップデートが施され、ブランドを代表するモデルと言っても過言ではない「800」を例に、その進化した内容の一部をご紹介します。

・外部コントロール

実機同様のコントロールが採用されており、マーシャルユーザーなら思わずニヤリとせざるを得ない、実機を思わせるツマミの挙動も、VEROCITYペダルならではの魅力です。
左側FOOT SWの「Hotmod」モードは、Soldanoによる改造マーシャルサウンドを再現。瞬時に80’sサウンドへタイムスリップできます。

・内部コントロール

・内部スライドSW(上側)
JOSE SW(上部左側) : 80年代のロックシーンを支えたホゼモディファイマーシャルをモチーフに、通常モードよりゲインアップを行う事ができるツマミを増設。

Presence Cut SW(上部中央) : メイン回路よりプレゼンスをカット。

MBR SW(上部右側) : 800のサウンドをよりアグレッシブなサウンドへ変化させるマスターブライトスイッチ。これら追加されたコントロール類は、オリジナルJCM800を元に海外で行われてた代表的なモディファイをこのコンパクトな筐体で再現するために追加されており、「VERO to PCB」へ移行したからこそ実現した機能となります。

+10db SW(上部右側2段目) : 通常サウンドに音量を追加するためのSW。パワーアンプへの接続やライン出力時のバランスをとる際に効果的です。

・内部スライドSW(下側)
High/Low SW(下部左側): 実機同様に入力端子の選択が可能。往年のロックサウンドのみならず、マーシャルならではのスパークリングトーンも再現。

TONE STACK BYPASS(下部右側): トーンコントロールがバイパスされる事で、接続先機器のセッティングに最適化されます。

ALT(Ajustable Lead Trimer):エフェクトON時の音量をトリマーコントロールで調整可能に。
「Hotmod」モード使用時との出力調整等に有効です。

Variable-Z コントロール:ON状態でトリマーコントロールとの組み合わにより、ローインピーダンス入力時のレベル調整に対応します。

Preamp Mode SW:通常モードではアウトプット端子の全差し、半差しで接続先の端子に合わせたインピーダンス切り替えに対応していますが、プリアンプでの使用がメインの方向けに全差しでPreamp出力固定の使用に対応。半差しの使用に不安を持たれる方はこちらの使用がおすすめです。

以上の機能が追加された事で、オリジナルに迫るサウンドはもちろんmodサウンドまでも網羅した音作りまで対応可能となりました。
正に「コンパクトエフェクター」の枠にとどまらない、プレイヤーにとって魅力ある1台となっています。

■注目の新製品

ここで最新のモデル2機種をご紹介いたします。

Vero Scream

販売価格¥27,500 (税込)
長年のエミュレーターを制作してきた実績に基づき最良と判断したTS-modを搭載。
メインの歪みでもブースターとしても活躍します。

三PLUS ES 基本仕様①

販売価格¥69,960 (税込) ※Foot Switch 三PLUS-FS (別売り オプション価格+5500円税込)
CAE 3+ をエミュレートした話題のモデルも登場!BIGBOSSお茶の水駅前店にて試奏可能なサンプル機を展示中です。ご検討中の方はぜひ店頭までお越しください。

三PLUS ES 基本仕様②

販売価格¥69,960 (税込) ※Foot Switch 三PLUS-FS (別売り オプション価格+5500円税込)
CAE 3+ をエミュレートした話題のモデルも登場!BIGBOSSお茶の水駅前店にて試奏可能なサンプル機を展示中です。ご検討中の方はぜひ店頭までお越しください。

BIGBOSS ONLINE MARKETの取り扱い商品一覧

VEROCITY Effects Pedals 取り扱い商品一覧

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VEROCITY Effects Pedals カラーオーダー

ケースカラー・ノブ・フェイスプレート・ベゼル・LED等を選んで、あなただけのオリジナルカラーモデルがオーダー可能です!詳しくはお問合せください。

いかがでしたでしょうか?

今回ご紹介したモデル以外にも多くの製品がラインナップされており、理想のサウンドメイクの為の1台がきっと見つかるでしょう。
留まることを知らない進化し続けるVEROCITY Effects Pedalsから今後も目が離せません。

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