GOTOHロックペグ交換のススメ ロトマチック編

GOTOHロックペグ交換のススメ ロトマチック編

UPDATE:2025.03.14

こんにちは!
BIGBOSSお茶の水駅前店 修理担当の小出(こいで)です。
皆さま、ギターライフは楽しんでいらっしゃいますか?

突然ですが、愛機を何かカスタマイズしたい!そんな欲求に駆られてはいませんか?

僕は毎日駆られております!

この留まる事を知らない想いをどこにぶつけよう、、、。
今、僕と目の合った画面の向こうの貴方に届けたいと思います!

まずは、カスタマイズの中でも比較的ハードルが低く、良い効果が期待できるGOTOH(ゴトー)製ロックペグへの交換ついて、ペグ選びのポイントから、さらにはそれを突き抜けて脱線したペグ話まで、エベレストよりも高くマリアナ海峡よりも深い深淵まで語ります。

やります。
いえ、やらせてください!

さて、これを読んでロックペグへの交換に挑戦できるように、語りたいことが山ほどあります。
一回では語りつくせそうもないので、

  • 第一回:ロトマチック編
  • 第二回:クルーソンタイプ編
  • 第三回:GOTOHオプション編

の三回に分けてお送りしたいと思います。

第一回:ロトマチック編

第一回となる今回は、ペグの種類はロトマチックタイプ(さらにシャーラータイプ、グローバータイプ)のロックペグに話を絞ってお送りしたいと思います。

ロトマチックタイプ(シャーラータイプ・グローバータイプ)って何?

そもそもロトマチックタイプって何?シャーラータイプ?グローバータイプ?何のこと?
という疑問にお答えしていきます。

■ ロトマチックタイプについて

ロトマチックタイプを構成する要素は多岐にわたるため、ここでは代表的な特徴を3つに絞ってご説明します。

 

①ペグのつまみがビス留めされている。
②ヘッド表からナットで固定されている。
③ヘッド裏からビス一本で固定(ないものもある)

これらの特徴を持ったものが、ロトマチックタイプのペグとなっています。

■ シャーラータイプとグローバータイプについて

 

ロトマチックタイプの中でも、代表的なのはパーツメーカーであるシャーラー社やグローバー社が製造したペグです。

これらのペグが基準となり、現在様々なメーカーから互換性のあるペグが製造されています。
つまり、「シャーラータイプ」や「グローバータイプ」という呼び方は、ここからきているんですね!

一番よく見かける形状ですので、皆さんも愛機のヘッド裏をチェックしてみてください。

この要素に当てはまる方は、この記事をお読みいただければ、きっとあなたの愛機に合ったペグにたどり着けるはずです!
(当てはまらなかった方は、ロトマチックタイプ以外のペグになります。それは次回ご説明しますのでご期待ください!)

ロックペグのメリットは何

■ ロックペグとは

そもそもロックペグって何?、聞いたことはあるけどメリットがよく分からない。
そんな方も多いのではないでしょうか?

ここでは、ロックペグとは何か、交換するメリット、ロックペグの種類についてご説明いたします!

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・一般的なペグ

まず一般的なペグは、要するにただの糸巻きで、巻き付けることで弦を固定し、チューニングを上げ下げする構造です。

簡単に言えば、弦をグルグルしてあるペグってことです。

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・ロックペグ

それに対し、ロックペグとはズバリ!
弦を巻き付けずとも、弦を固定する機能を持ったものを指します。

簡単に言うと、弦をあんまりグルグル巻きません。(ペグそのものに弦を固定するので、グルグル巻く必要がありません。)

これがどういうメリットかと言うと、

・ペグに巻き付ける弦が少なく、弦交換が圧倒的に簡単、失敗のリスクの減。
・巻き付けが少ないことによるチューニングの安定。

この2つが大きなメリットですね!

そのほか副次的な効果もいくつかありますが、それはまた別の深淵でお話するとしましょう。

■ ロックペグの種類

次にロックペグの種類についてご説明します!
これは、ざっくりトップロックタイプとバックロックタイプに分類できます。

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・トップロックタイプ

トップロックタイプは、ペグシャフトにネジ加工などが施されており、弦とシャフトで挟み込むような構造になっています。

GOTOHで言うところのMG(マグナムロック)がこのタイプに当たります。

非ロックタイプとあまり外見が変わらない物が多く、見た目を変えたくない方にはこちらがオススメですが、弦交換に一癖ありますので、慣れはちょっと必要かもしれません。

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・バックロックタイプ

対してバックロックタイプはペグの裏側ダイヤルを締め上げ弦を固定します。

GOTOHで言うところのMG-T(マグナムロック-トラッド)がこのタイプです。

ペグの裏にダイヤルが付くので、外見が少し変わり、ヘッド重量もほんの少しだけ増えますが、仕組みが簡単ですので弦交換はこちらのほうが分かりやすいところが特徴ですね!

・ロックペグについてのまとめ

トップロックとバックロック、どちらのタイプも特に性能に差はありませんので、自分のスタイルに合った方を選んでくださいね!

ここまでで何となくロックペグがどんな物で、どのようなタイプがあるかお分かりいただけましたか?

次でいよいよ、お手持ちの楽器にあったものを選ぶポイントの解説です!
もう少しお付き合いください!

GOTOH製ロックペグを判別するポイント

■ 2つのポイント

ギターってほんと個性豊か(豊かすぎですよね?)。
同じストラトでもリバースヘッドだと対応するペグが変わります。
同じじゃないのかよー!何故ー!?

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・ポイント1:向きに注意する。

ペグの品番には「L」と記載されている物と「R」と記載されている物があります。

ヘッドを正面にペグのつまみが左側にくる物(普通の右利きストラトタイプ等)は「L」を、つまみが右側にくる物は「R」を選びましょう。

 

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例えば、こちらはGOTOHのペグに記載されている品番になります。

SG360 – これはGOTOHのペグの型番となります。このあとすぐ解説しますよ!

07 – これはツマミの形状を表しています。
勘のいいあなた、ここの話はまた今度、もう少しペグの深淵に踏み込んでからお話します。

L6 – これが向きとなります。この場合だとヘッドを正面に左側にツマミが来るモデルになります。両側にペグがある場合はL3+R3という表記になりますよ!

ご購入の際には、まずここをチェックしてくださいね!

・ポイント2:ヘッド裏のペグを固定するビスがどこについているかをチェック

ツマミの向きが分かった次はビス位置のチェックです!

ヘッド裏のペグを見て、固定するビスがどこについているかを確認します。

実はGOTOHの代表的なペグモデルはSG301360381と三兄弟に分かれており、それぞれ代表的な仕様のペグに互換が取れるようになっています。

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まずはお兄さん、301タイプ

こちらはペグを真裏から見たとき、固定ビス穴が真下に出ているモデルになります。

基本的にレスポールなど左右に3:3でペグが付いているモデル向けですね。

ちなみに型番ではL3+R3と表記されますよ!

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お次は次男、360タイプ

こちらは真裏からみてツマミのある対面より真下に固定ビス穴が出ているタイプです。

ESP製ギターで正式採用されているのはこのタイプです。

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最後に末っ子、381タイプ

こちらは真裏から見てツマミのある対面より斜め下に固定ビス穴が出ているタイプです。

末っ子っぽくお茶目ですね。飛び出し坊やだと思ってください。

それぞれのペグとして大枠の機能は同じですので、お手持ちの愛機と同じところに固定ビス穴が付いているモデルを選びましょう!

もし違うモデルを選んでしまった場合には、新しく穴加工が必要だったり、最悪取り付け困難な場合もあったりしますので要注意です!

■ どうしよう!わかんないかも!ってなってしまったあなたへ

少しでも不安な場合には、お気軽に最寄りのESPダイレクトショップおよびBIGBOSS各店へご相談ください。

ペグをお探しの場合は、ヘッド正面とヘッド真裏の写真をお持ちください。

本体もお持ち込みいただけましたら、取り付けまでサポートいたします!
(別途取付工賃がかかります。ご了承ください。)

皆さまのご来店を心よりお待ちしております!

おすすめのGOTOH製ロックペグ

GOTOH製のロックペグはBIGBOSS ONLINE MARKETでもお買い求めいただけます。

弦交換のし易さから、バックロックタイプの301と360をおすすめしております。

GOTOH SG301シリーズのバックロックタイプです。
(※SG360シリーズのL3+R3も表示されます。ご了承ください。)

GOTOH SG360のバックロックタイプです。

トップロックタイプや381もご用意可能です。
BIGBOSS ONLINE MARKETでご購入をご希望の方は、下記よりお気軽にお問合せください。

いかがでしたか?

ロトマチックタイプ(シャーラータイプ、グローバータイプ)という仕様に限ってのご紹介となりましたが、深淵の部分は控えめに、まずはつかみの内容としてこちらの記事を書かせていただきました。

次回はクルーソンタイプ、そのまた次回は深淵のお話までできたらと思っております。

ここまでお読みいただき、交換にチャレンジしてみたくなった方は、ぜひショッピングページをご覧ください。

それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。
今回の記事が、皆様のお役に立てれば幸いです。

またお会いしましょう!

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