BIGBOSS お茶の水駅前店(ギター＆ベース)
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2023.10.24 ステンレスフレットのススメ
こんにちは！
BIGBOSSお茶の水駅前店 修理担当の小出です。
みなさん、ステンレスフレットはお好きですか？
僕は好きです。そしてニッケルシルバーフレットも好きです。
どちらにも良さがありますよね！
という訳で、今回はステンレスフレットについてご紹介いたします。
存在は知っているけど、どんなモノ？寿命は？音って変わるの？そんな疑問にお応えできればと思っております。
市場で販売されているエレキギターのフレットの殆どは、ニッケルシルバーという素材が採用されており、基本的には消耗品、使い込めばすり合わせやリフレットなどが必要になります。
そんなエレキギターのフレットに革命をもたらしたのがステンレスフレットなのです！
ステンレスとは、鉄が主な合金です。
キッチン周りでよく見かける金属ですね。流し台や包丁などもステンレスがよく使われています。
一般的なフレットの素材であるニッケルシルバーよりも硬度が高く、優れた耐腐食性を持ち合わせています。
この特性が、長寿命で錆びないフレットの素材として脚光を浴びている訳なのです。
対するニッケルシルバーは、別名『洋白』、銅が主な合金です。
身近なところで言えば500円玉などを思い浮かべていただくといいかもしれません。
古くから管楽器のパーツなどに使われてきた金属です。
程よく硬く、程よく柔らかく、加工性に優れた金属ですので、伝統的に楽器に使用されてきたのでしょうね。
では、ここからは実際の比較になります。
ざっくりとニッケルシルバーと比較すると、
この様な感じになるかと思います。
①寿命は3～4倍、錆びない
寿命に関しては使用頻度によって当然前後しますが、よくあるローフレット2,3弦の抉れやハイポジションのチョーキングなどによって起きる摩耗などとはほぼ無縁です。
すり合わせや修正などが必要な場合は、殆どの場合フレット自体の浮きによって生じることがほとんどですね。
ニッケルシルバーのフレットと比較すると、個人的な体感ですが寿命は3～4倍ほど、錆びることもないため、一度しっかりリフレットを打ち込めば、四半世紀は余裕にもつのではないかと思います。
また、錆びることもありませんので、手汗が多い方には特におすすめです。
②いつまでも新品のような滑らかなチョーキング感
硬いという特性も恩恵として、使い込んでもフレット上面に傷が入りにくく、新品のような滑らかなチョーキング感が持続するのもポイントです！
こちらに関しては、プレイヤーにとってはメリット/デメリットともいえる要素でして、フレットがツルツルすぎてチョーキングが上がりすぎてしまう、1.6弦のビブラートで指板から弦が落ちる、という方もいらっしゃるようです。
慣れていけば気にならなくなるかもしれませんが、リフレットをご検討の方は一度ステンレスフレットのギターを触って頂いてからご検討されると良いかもしれませんね
③ロー～ミドルがやや削れ、立ち上がりの早いサウンドに。
皆さんが気になっているサウンド面ですが、これは確実に変わります。
やはり素材の特性上避けられないところではあります。
ニッケルシルバーと比較すると、ロー～ミドルが少し削れ、音の立ち上がりが早くなるのが特徴ですね。
逆にステンレスフレットの方が好みだという方もいらっしゃるとは思いますが、リフレット後でもリフレット前の状態に近いサウンドをご希望の方は、当店では同素材で同形状のフレットをおすすめしております。
以上がざっくりとしたステンレスフレットの解説となります。
どちらの素材にも長所と短所がありますので、どちらが優れているとかではく、フレットとはユーザーさんのお好みで選んでいただける、カスタマイズ性の高いバーツとなっております！
当店のフレット交換の工賃は以下の通りです。
| ニッケルシルバーの場合 | 44,000円(税込)～ |
| ステンレスフレットの場合 | 55,000円(税込)～ |
※別途材料費がかかります。
※楽器の構造により追加料金が生じる場合がございます。
店頭には実際にネックを模したフレットのサイズや材質のサンプルもございます。
お見積りは無料。経験豊富なスタッフがご案内いたしますので、ご相談からでもお気軽にご連絡くださいませ！
フレットはBIGBOSS ONLINE MARKEETでもご購入いただけます。
