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BIGBOSS STAFF'S CHOICE

7弦か、8弦か。
多弦ギター
完全ガイド

メタル、Djent、モダンプログレの台頭とともに、いまやギタリストの新たなスタンダードとなった「多弦ギター」。

その一方で、「重低音を出してみたい」「モダンなフレーズを弾きたい」と思いながらも、ネックの太さやスケールの違いに不安を感じ、あと一歩を踏み出せない方も多いのではないでしょうか。

本ガイドは、そんな「未知の領域」へ迷うあなたの架け橋となるべく編集されました。基本のキから違いの比較、スタイル・価格帯別の厳選モデルまで、多弦ギターのリアルを徹底解説します。

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ORIGIN

多弦の血統
すべての始まりは、一人の奇才と、地底を揺らすヘヴィネスだった。

今でこそ選択肢の増えた7弦ギターですが、その原点は1990年にIbanez(アイバニーズ)がスティーヴ・ヴァイのシグネチャーモデルとして発表した「Universe」にまで遡ります。当時はテクニカルなソロプレイの可能性を広げるためのアプローチでしたが、この楽器の持つポテンシャルを「まったく別の方向」で開花させたのが、1990年代半ばに登場したKornをはじめとするヘヴィーロック・バンドたちでした。

彼らは7弦特有の低音(Lo-B)をさらにダウンチューニングし、地鳴りのような重低音リフで当時のロックシーンに大きな衝撃を与えました。このムーブメントが、その後の多弦ギターのポジションを決定づけたと言えます。

ヘヴィーロック・バンドたちの活躍によって、市場では一気に多弦ギターへの注目が高まりました。しかし、当時の機材はまだ「6弦ギターの延長線」で作られていたため、低音がぼやけてしまったり、弦のテンション(張力)が足りなくなるといった課題にも直面することになります。

こうした「ギタリストたちのあくなきこだわり」に応える形で、メーカーやパーツブランドによる開発競争が活発になっていきました。

01

専用ピックアップの誕生

DiMarzio、EMG、Seymour Duncan といったブランドによる、低音のボヤつきを解消し、高解像度な出力を可能にする多弦専用PUの開発が活発化しました。

02

スケールの延長と構造改革

適切なテンション感を確保するための26.5インチ以上のロングスケール化、そして高音弦と低音弦の長さを変える「マルチスケール(ファンフレット)」の一般化。

03

多弦専用弦の流通

太いゲージでもバランスよく鳴る専用ストリングスの開発・販売が進み、ユーザーが手に入れやすい環境が整いました。

WHY MULTI-STRING NOW?

なぜ今、多弦ギターか。
「特殊な楽器」から「現代ギタリストのスタンダード」へ。

2010年代以降、Djent、モダンメタル、プログレッシブメタルの台頭とともに、多弦ギターは一部のプレイヤーのための「特殊な楽器」から、「現代ギタリストの選択肢のひとつ」へとその位置付けを大きく変えました。

単に激しい重低音を鳴らすためだけではなく、低音域が拡張されたことによって、リフのテクスチャ(質感)はより緻密になり、コードボイシングの自由度も飛躍的に向上。ソロプレイにおける表現の幅をどこまでも広げるためのポテンシャルを、現代の多弦ギターは備えています。

01

選びやすさの進化(初心者からプロ向けまで充実)

かつては限られたブランドの特殊な機材だった多弦ギターですが、今や楽器としてのビルドクオリティーは極限まで高まりました。各メーカーのラインナップも劇的に充実。初心者でも手に取りやすい価格帯から、プロクオリティーのハイエンドモデルまで幅広く揃い、プレイスタイルや予算に応じて、一切の妥協なく「理想の1本」を選べる時代が到来しています。

02

あらゆるジャンルへの広がり(ポップスや宅録でも定番に)

もはや多弦ギターは、激しいメタルやDjentのためだけの武器ではありません。ソロギターやインスト曲、さらにはJ-POPをはじめとする現代のメインストリーム音楽にまで、その表現領域は急速に広がっています。ワイドな音響特性を活かした緻密なコードボイシングやアレンジは、全ジャンルのギタリストにとって「表現の選択肢」を広げる最大の鍵になります。

03

周辺機器のパワーアップ(自宅でも最高のサウンドが鳴らせる)

多弦ギターの真価を語る上で、周辺機器の進化は外せません。近年の高品位なプラグイン・アンプシミュレーターやデジタルプロセッサーは、多弦ギターが持つ「超ワイドレンジな情報量」を完璧に処理できるよう設計されています。歪ませても決してボヤけない、ベースの帯域と美しくブレンドされる高解像度な重低音を、自宅のシステムでも手軽に、かつ圧倒的なリアリティで再現可能です。

BASICS

基本情報

多弦ギターの世界へ一歩踏み出す前に、まずは2つの選択肢の特徴を整理しておきましょう。

ここでは、サウンドの特性から活躍するジャンル、手の馴染みやすさまで、購入前に必ず押さえておきたい6つのポイントをチェック。それぞれのスペックとプレイスタイルへの影響を横並びで比較しました。あなたの理想のプレイスタイルに合う1本を見つけてください。

7弦ギター 8弦ギター
一般的なチューニング 6弦ギターに1音低い「B」を追加
B – E – A – D- G – B -E
さらに低い「F#」を追加
F# – B – E – A – D- G – B -E
音域とサウンドの特徴 6弦の演奏感を残しつつ、メタルやモダンロックに必要な王道のヘヴィネスを手に入れられる。 5弦ベースの低音域に突入。地鳴りのような重低音リフや、ピアノのように広い音音域を活かした演奏が可能。
一般的なスケール(弦長) 25.5 〜 26.5インチ
(6弦とほぼ同じ〜少し長い程度で馴染みやすい)
25.5 〜 28インチ / マルチスケール
(低音を鳴らすためにかなり長くなるのが主流)
ネックの太さ(演奏感) 6弦から持ち替えても比較的スムーズに馴染める太さ。 かなり幅が広く平らなネックになるため、クラシカルスタイル(親指を裏に添える)での演奏が基本となる。
主な活躍ジャンル メタルコア、Djent、ラウドロック、モダンポップスなど Progressive Metal、Meshuggah系、インスト、ソロギターなど
こんな人におすすめ! ・6弦の感覚のまま重低音を出したい
・ドロップDやドロップCから移行したい
・誰も出せない圧倒的なローエンドが欲しい
・多弦ならではの特殊なアレンジをしたい
BRAND LINEUP

ブランドで選ぼう。

ブランドを選ぶということは、そのメーカーが培ってきた信頼と、ステージでの実績をそのまま手に入れるということ。

だからこそ、私たちが自信を持って「絶対に後悔させない」と言い切れる、今選ぶべき本命ブランドを集めました。あなたの求めるサウンドやプレイスタイルに共鳴する1本に出逢えるはず。

01 / 03
E-II
ESPのDNAを受け継ぎつつ、ワールドツアーを回るプロの現場を見据えてデザインされたグローバルスタンダード。多弦の課題であるピッチを完全に制御する「EverTune」や、激しいアーミングを可能にする「Floyd Rose」、タイトなローエンドを支える「Hipshot」など、高精度なブリッジハードウェアを惜しみなく投入。モダンメタルやDjentシーンで求められる「Bare Knuckle」「Fishman」といった最先端のピックアップをいち早く標準搭載した、即戦力の多弦ラインナップが魅力です。
HORIZON NT-7B HS

ESPのフラッグシップ「HORIZON」の系譜を継ぎ、Hipshot 7string Fixed ブリッジ&弦裏通し(String-thru-body)仕様の7弦モデル。タイトで芯のある低音リフはもちろん、抜群のサステインと演奏性の高いネックヒール形状により、テクニカルなソロプレイでも圧倒的なポテンシャルを発揮します。

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M-II 7B ET

一度セットすればどれだけ激しくピッキングしても、温度変化があっても絶対にチューニングが狂わない革新的ブリッジ「EverTune」を搭載。686mmスケールと相まって、極限のダウンチューニングでもボヤけない驚異的なピッチ安定性と、圧倒的にヘヴィなボトムエンドを約束します。

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T-B7

トラディショナルなTシェイプのボディに、7弦の重低音スペックを落とし込んだモダン・ラウド仕様。EMG アクティブ・ピックアップによる高解像度なサウンドと、TonePros®製ブリッジによる正確なイントネーションが特徴で、ステージでの存在感と実用性を両立したいギタリストに最適な1本です。

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02 / 03
SCHECTER
SCHECTERは、1970年代にアメリカ・カリフォルニアでハイエンドなリプレイスメント(交換用)パーツメーカーとして産声を上げました。その後、卓越した技術力で「コンポーネントギター(高精度に組み上げられたカスタムギター)」の概念を確立。スタジオミュージシャンやプロから絶大な信頼を集めるブランドへと進化しました。 一方で、現在の多弦・ラウドミュージックシーンにおいて、SCHECTERは「ヘヴィサウンドの絶対的な基準」として君臨しています。その最大の理由は、DIAMOND SERIESをはじめとする、驚異的なコストパフォーマンスと、圧倒的なモデルの多様性にあります。 プロ仕様の最上位カスタムショップのDNAを受け継ぎつつ、アジア拠点の生産ラインを徹底的にクオリティコントロールすることで、手軽に手に入るエントリークラスから、過酷なツアーに耐えうるプロユースモデルまでを網羅。7弦・8弦、さらにはファンフレット(マルチスケール)モデルやサスティニアック搭載機など、ギタリストの「欲しい」を完璧に具現化したラインナップを展開しています。※一部のラインナップは、日本国内で販売されておりません。
AR-07

トラディショナルなオフセットボディ(JAGUARシェイプ)に、7弦スペックを融合させた個性派モデル。クラシカルなルックスとは裏腹に、キレのあるディストーションサウンドと抜群のローエンドを誇ります。人とは違うルックスでモダンヘヴィネスを表現したい、オルタナティブ・ロックやシューゲイザー、ラウドロックのプレイヤーに最適な1本です。

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03 / 03
strandberg
人間工学(エルゴノミクス)に基づいて設計された、ヘッドレス多弦ギターのパイオニア。独特な台形ネック(EndurNeck)と驚異的な軽さにより、7弦・8弦の「ネックが太くて重い」という常識を完全に覆しました。マルチスケールが基本構造となっており、 Djentや超絶テクニカル系プレイヤーから絶大な支持を集めています。
Boden Prog NX7

先進的なギタリストのために開発された、演奏性と音響特性を極限まで高めたモデル。トレモロブリッジを搭載しており、トリッキーなアーミングプレイにも柔軟に対応します。豊かなサステインを生み出すチャンバー加工(空洞)ボディと、表現力豊かなSuhr製ピックアップの組み合わせにより、緻密なコードワークから高速なリードプレイまで、一切濁りのない極上のクリアトーンを響かせます。

Boden Metal NX7

その名の通り、モダンメタルやDjentシーンの重低音リフに特化して設計された強靭な1本。ソリッド(空洞なし)ボディによるタイトで破壊力のある低音域と、驚異的な解像度を誇るFishman Fluenceアクティブ・ピックアップが見事に融合。どれだけ深く激しく歪ませても音が決してボヤけず、ピッキングのアタック感を100%出力する、最先端のヘヴィ・リフマシンです。

Boden Original NX7

ブランドの思想を最も純粋に体現した、定番にして至高のスタンダードモデル。アッシュボディに美しいメイプルトップを配し、ハードテイルブリッジ(固定式)を採用したことで、ダイレクトな鳴りと抜群のチューニング安定性を誇ります。ロック、メタル、フュージョン、さらにはポップスや宅録まで、あらゆるジャンルに自然に溶け込むワイドレンジで扱いやすいサウンドが魅力です。

おすすめブランド

ESP
日本が世界に誇る最高峰のカスタムショップ。圧倒的な木工技術と組み込み精度を誇り、多弦特有の重低音でも抜群のピッチ安定性とクリアな輪郭を実現します。アーティストのシグネチャーモデルやカスタムオーダーのノウハウが凝縮された、まさに「一生モノ」のクオリティです。
EDWARDS
ESPのハイエンドな設計思想やルックスをしっかりと継承しながら、高いコストパフォーマンスを実現した国内生産・準主力ライン。王道のホライゾン(HORIZON)シェイプなどの7弦モデルが揃っており、「クオリティに妥協したくないけれど、予算も抑えたい」というギタリストに最適な、最もバランスの取れた選択肢です。
GrassRoots
ESP直営ならではのノウハウを詰め込んだ、圧倒的に手にとりやすいエントリーライン。「まずは多弦の世界に触れてみたい」「ドロップチューニング専用のサブ機が欲しい」「DTMの打ち込み確認用にリアルな重低音ギターが1本欲しい」というライト層の願いを叶える、多弦の入り口に最適なモデルをラインナップしています。
その他のブランド
多弦ギターの歴史を創ってきた世界的なブランドの厳選モデルや新しく登場した話題のブランドも、BIGBOSSでは幅広くセレクト。ラウドの元祖から最新のモダン仕様まで、あなたのプレイスタイルに本当にフィットする「答え」をプロが一緒に見つけ出します。
BUDGET GUIDE

ご予算から選ぼう。

多弦ギターは高価なイメージがあるかもしれませんが、今や選択肢はここまで広がっています。
手軽に重低音を始められるモデルからプロ仕様のハイエンドまで、ご予算に合わせて最適な1本を見つけてください。

よくあるご質問

最初はネックの太さや弦の位置に少し戸惑うかもしれませんが、7弦ギターは「6弦ギターの一番上に低いB弦が1本足されただけ」の構造です。
1弦〜6弦の配置やチューニングは完全にいつものギターと同じなので、驚くほどスムーズに馴染めます。
8弦はさらに幅が広くなりますが、クラシカルスタイル(親指をネックの裏に添える構え方)を意識すれば、手の小さな方でも十分に演奏可能です。

今お持ちの機材をそのままお使いいただけます。
なお、近年のデジタルアンプシミュレーター(Helix、Quad Cortexなど)の進化はめざましく、多弦ギターの「超低音域」を綺麗に再生するのに相性抜群です。
深く歪ませても低音がボヤけず、自宅でも驚くほどクリアで迫力のある重低音を楽しめます。

低音弦側を長く、高音弦側を短くすることで、「低音の張力(ハリ)」と「高音の弾きやすさ」を両立させた人間工学に基づく設計です。
特にダウンチューニングを多用する方や、8弦ギターを検討されている方にはマルチスケールが非常におすすめです。
逆に、従来の6弦と同じ感覚でチョーキングやソロを弾きたい方や、E-IIのようにEverTuneやFloyd Roseといった特殊ブリッジの恩恵を受けたい方は、通常のストレートスケールが適しています。

一般的な街の楽器店でも、多弦用のセット弦や太いゲージも入手しやくすくなっております。
BIGBOSS ONLINE MARKET でも、多弦用の専用ゲージや定番ブランドのストリングスを常時豊富にラインナップしています。
お探しの弦がございましたら、お気軽にご注文ください。
また、ESPダイレクトショップおよびBIGBOSS各店の店頭では、消耗品選びや「どの太さを選べばいいか」といったご相談もプロのスタッフがいつでもサポートいたします。
ぜひお立ち寄りください。

適切な「スケールの長さ」と「弦の太さ(ゲージ)」を選ぶことで解決できます。
多弦ギターはもともと26.5インチ以上のロングスケールを採用しているモデルが多く、低い音でもハリが保てる設計になっています。
さらにドロップチューニングにする場合は、通常より一段太い弦を張ることでタイトなテンション感をキープできます。
店頭やお問い合わせをいただければ、目指すチューニングに最適な弦をスタッフがご提案します。

決してそんなことはありません!
確かにメタルシーンで爆発的に普及しましたが、現在はポップス、ジャズ、インスト、ソロギター、アコースティックなアレンジなど、あらゆるジャンルで大活躍しています。
低音域が広がったことで、ピアノのようにワイドな和音(コードボイシング)を鳴らすことができるため、宅録(DTM)の作曲・アレンジの幅を広げたいクリエイターからも非常に高く評価されています。

ご安心ください。
BIGBOSSオンラインマーケットでお買い上げいただいたギターは、すべてESP直営の専門店ならではの厳しいクオリティチェックと初期調整を施してからお客様のもとへお届けします。
また、ご購入後も全国のBIGBOSS実店舗、または配送でのリペア・メンテナンス対応など、万全のアフターサポート体制を整えております。

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