自己紹介
別館スタッフの掛布雅之です。
邦楽から洋楽まで、幅広い音楽を愛しながら、常に“自分だけの音”を探し求めています。エフェクターは、単なる機材ではなく、自分のプレイスタイルや音楽性を映し出す鏡のような存在。だからこそ、その個性とポテンシャルを見極めることが何よりも大切だと考えています。今回は、そんな“音の顔”を形作る一台をご紹介します。
見た目・直感
第一印象は「無骨」。けれど、それは決して粗雑さではなく、実直な設計思想の表れです。どこか懐かしさを感じるレトロな雰囲気に、削ぎ落とされた無駄のない操作系統。まさに“本質のみを追求した道具”という印象です。見た目だけでそのサウンドの奥深さを物語るこのデザインには、プレイヤーの感性に訴えかける力があります。
音の印象
ザラついた荒々しさと、スムーズな滑らかさ——相反する要素が見事に同居したこのモデルの音色は、まさに“使いこなすほどに応える”タイプ。ピッキングに対する反応が鋭く、細かなニュアンスを逃さず表現してくれる一方で、音像はしっかりと太く、存在感がある。シューゲイザーの轟音から、鋭いメタルリフまで、幅広いジャンルに対応できる懐の深さがあります。
おすすめの使い方・セッティング
宅録からスタジオ用途まで、あらゆる環境でそのポテンシャルを発揮します。
例えば、ボリュームを高めに、ゲインを控えめに設定することで、アンプをプッシュするブースター的な役割としても優秀。一方で、ゲインを全開にしてトーンを絞れば、芯の太い轟音が完成し、シューゲイザーやノイズ系のサウンドにも対応可能です。ひとつの筐体でここまでの表情を持てるのは、非常に頼もしい存在です。
他製品との違いや向いてる人
ファズ、ディストーション、オーバードライブ——それぞれの歪みには明確なキャラクターがありますが、このモデルはその境界を越えて“自分の音”を作れる一台です。多機能なモデルと比べれば操作はシンプル。しかしその中に詰まったサウンドの厚みは、多機能機に負けない説得力を持っています。バッファードバイパスとトゥルーバイパスの違いにも注目しながら、環境に応じた選択をしたいところ。自宅メインの方から、ハードロック・轟音系のライブユーザーまで幅広く対応できます。
まとめ・ひとこと
歪み系エフェクターは、まさに“音の顔”を決める主役的存在。
そしてこのモデルは、弾き手の個性を素直に引き出してくれる貴重な存在です。操作系統がシンプルだからこそ、音にダイレクトに向き合える。あなたの手で、この一台の可能性を最大限に引き出してほしい。音を追い求める旅の途中に、確かな光を与えてくれるエフェクターです。
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担当スタッフ:管理者
